You are here

キャプテン木村のリオへの誓いと支える荒木

前回大会のロンドンオリンピック、感動の銅メダルを勝ち取った火の鳥ニッポン。その当時のメンバーが次々と引退していく中、木村沙織もバレーボールを辞めようと悩んでいた。

そんな時、トルコに移籍していた木村のもとに全日本女子監督の真鍋政義が足繁く通い、全日本女子キャプテンへの就任を根気強く説き続けた。そんな監督の姿に、バレーボールへの情熱に自信を失っていた木村もついに心を動かされ、キャプテン就任を決めた

しかし、キャプテン就任後も木村には悩みが尽きなかった。新しく結成された火の鳥ニッポンは大幅な世代交代が行われ、若手のオリンピック未経験の選手がほとんどだったからだ。それに、木村はもともとキャプテンシーを持って、引っ張っていくような選手ではない。自分のプレーを思い切りする選手である。

しかし、キャプテンになった以上、オリンピック経験のある自分が若手を引っ張っていかなければならない—その責任感から、今までのびのびと出来ていた木村らしいプレーが影を潜めてしまった。キャプテンの責任と思うようにプレーで貢献できない焦りから木村の顔から笑顔が消えていってしまった

そんな時だった。

高校時代からの盟友・荒木絵里香の全日本復帰というニュースが飛び込んできたのは―。荒木は結婚・出産して一度引退していたが、真鍋監督の熱烈なラブコールにより全日本に復帰した。出産により落ちた体力で全日本の激しい練習メニューに挑むのは辛いことだっただろう。しかし、荒木は弱音を吐かず自ら声を出して練習に参加した。その姿を見て、木村も悩みを吹っ切ることが出来た。

荒木は木村にキャプテンシーは声を出して引っ張るだけではないということ、真剣にバレーボールに向き合うことで若い選手に刺激を与えられることを伝えたのだ。

それからの木村はそれまでの悩みを振り払うかのように自分のプレーを取り戻し、オリンピック世界最終予選で強豪国との激しい戦いを勝ち抜き、見事オリンピックの出場権を勝ち取った。

今夏のリオオリンピックでは、チーム一丸となって、前回大会成し遂げられなかった世界一を最高の盟友、日本の未来を背負う後輩たちとともにすべてを掛けて戦うキャプテン・木村沙織から目を離せない

Player!は、リオ五輪を応援しています。まだPlayer!を無料DLしていない方は、下の画像をクリック!
BestOf2015

perori-for-Rio
I am GOD, but your best friend.

コメントを残す

Top