カメラに向かって無邪気にポーズをとっているのは、ローマの応援をしているステーファノ・デ・アミーチスさん(37歳)とクリスティアンくん(7歳)の親子。10月にローマの本拠地で行われたバイエルン戦の後、交通事故により帰らぬ人となりました。
チームと選手は哀悼の意を表明し、残された妻と娘のふたりを、翌月の試合に招待することにしたそうです。
▼そのとき撮影された写真が、涙なくしては見られないと感動を呼んでいました。
▼現れた選手たちのシャツには、ふたりのあの写真がプリントされていたのです。
▼それを目にした、妻のルアナさんと娘のミシェルちゃん。ルアナさんは、声もなく、しばらくその場に立っていたと言います。
このチームと選手の計らいに、海外掲示板には世界中から感動の声が寄せられていました。
その目は泣き止むことのなかった目だね。
↑13年前に交通事故で妹を失ったときも、私の目は半年ほどこんな感じだった。
↑自分は多くの友人を亡くしてきたが、一番恐ろしいのは両親でも叔父でも姉妹でもいとこの死でもなく、子供と妻を失ってしまうこと。夫と息子を亡くしたこの女性のつらさは想像もつかないが、考えるだけで心が痛む。哀悼の意を表するチームの計らいはすばらしいと思う。
↑うちの父親は最初の妻を交通事故で失ったんだが、彼がどんなつらかったかを想像するだけで心が痛い。試合と試合の間隔はどれくらい空いていたのだろう。それが次の試合なら、自分なら行けたかどうかわからない。
↑2週間ほどだよ。(チャンピオンズリーグの次の試合)なんてこった……。これは落ち込んでしまう。
↑思ったより心に響いたよ。この計らいによって、彼女はさらに悲しくなったりはしないだろうか。
↑悲しみをうまく乗り越えるのは失ったことを受け止めることで、忘れてしまうことではないんだ。このチームは団結と思いやりを見せたんだ。それは悲しみをひどくするレシピではない。トッティ(10番)の堂々としたボスのような歩き方。
↑トッティはボスだよ。
↑トッティはローマの神。
▲現在ローマの主将を務めているのは、中田英寿選手の同僚でもあったフランチェスコ・トッティ選手(38歳)。彼は事故が判明した後、公式サイトで以下の弔意を表明しています。
「私は今、とても深い悲しみの中にある。もうこの世にいないステーファノと幼いクリスティアンに別れを告げなくてはならないから。彼らが愛したチームの主将として、人として、そして子を持つ父親として、彼らの家族に哀悼の意を捧げたい」
ご冥福をお祈りします。