世界でも最高峰のFWズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン代表、パリサンジェルマンFC所属)が、先日のリーグ・アン第25節でカンフーキックによる超絶ゴールを決めました。
そのゴール自体ももちろん素晴らしく、イブラヒモビッチらしいスーパープレーだったことに加えて、そのゴール後のイブラヒモビッチの行動が世界で賞賛され、話題になっています。
ゴールを決めたイブラヒモビッチはひとしきりチームメイトと喜んだ後、ユニフォームを静かに脱ぎ、上半身をさらしました。
他の選手のパフォーマンスのように、喜びを爆発させ勢いで脱ぎ去るのではなく、落ち着きながら静かに脱ぐと自分の体を魅せるように回ります。
▼上半身あらわにしイエローカードをもらいながらも、スタジアムのファンに披露したタトゥー。
一見怖そうなタトゥーですが、実はこれ、国連WFPへの支援のために施したもので、食糧難に苦しむ50人の子供たちの名前がデザインされています。
▼世界最大の人道支援団体である国連WFPは、毎年75か国8000万人に対して食糧援助をしており、同団体によると世界には今なお、食糧難に苛まれている人が805 Million(8億500万)もいるといい、その多くが子供たちだといいます。
イブラヒモビッチは
「僕はどこに行っても、多くの人が僕の名前を呼び、僕を応援してくれる。しかし、誰にも気づいてもらえず、誰からも応援してもらえない人がたくさんいる。」
と話します。
戦争、災害、貧困等により深刻な食糧難に苦しむ人々の名前を体に刻み、多くの人が注目するゴールシーンで世界中に披露することで、このような人々の存在を広く訴え、支援を呼びかけたいと考えたイブラヒモビッチ。
▼実際、彼の体に刻むことができたCarmen、Rahma、Antoine、Lida、Chheuy、Marikoなど50人の名前はそのごく一部でしたが、彼のアイディアは多くのファンの注目を集めることに成功しました。
タトゥーは一時的なペインティングだったそうですが、彼のタトゥーに込められた想いに心打たれた人も多かったのでないでしょうか!
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